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不気味な偶然


実は私の親戚に、昔神戸に住んでいた一家がある。神戸で平平凡凡暮らしていたが、ある日あの神戸震災に見舞われた。通信不通・交通断絶。相当な距離家族で歩いたという話を聞いた。子どもが危うく箪笥の下敷き、また住居が一部壊れ、その後石川県に引越しをした。石川県の地元では現地のローカル新聞で「被災地からのお友達」として写真入りで一面トップ。そしてランドセルや机を石川県の方々からお見舞いで頂き、その心優しさのお陰で大変幸せな新地での生活を始めることができた。

その石川県で、大きな地震が続いている。何となく、盲点だったような気がする。首都圏直下型や東海沖地震の危険ばかりが声高に叫ばれるが、天災は「忘れた頃に」だけではなく、予想外のところに、やって来た。しかも、被害の中心地域に今臨界事故隠しで問題になっている北陸電力の志賀原子力発電所がある。ところが、既存設備の二基とも偶然に運転停止中だった。もしそうでなかったなら、ちゃんと緊急自動停止したのかどうか。まるで、国民を裏切りつづける原子力事業が、耐震性という点でも信頼するには足りず、だからこそ、天から最後の忠告が突きつけられたような、不気味な偶然である。これを契機に、日本全国の震災対策とりわけ原子力設備の耐震性に関してもう一度チェックをする必要がある。

最後に、この度の能登半島地震で被災されたみなさまに心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復興をお祈りいたします。

 
   
2007年3月27日
田嶋 要
 
 


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