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大学の同窓会主催の勉強会に出席した。その日は感染症がテーマだったので、当然話は鳥インフルエンザにも及んだ。そして驚いた。先だって国会で専門家から聞いた話とは相当違って、その講師(この方も専門家)は「鳥インフルエンザは余り心配しなくてもよい」というのだ(彼は、むしろエイズが一番憂慮すべきとした)。
ひとつは、全身感染した患者が、他の人にウィルスをうつすかどうか、による意見の違いで、その講師は、鳥インフルエンザウィルスが突然変異で人から人へうつる新型ウィルスになる可能性は認めつつも、その場合、全身感染だからその患者はすぐに死に至ってしまい、他人に感染させる可能性は小さい、と主張されたのだ。(もっとも、パラサイトであるそのウィルスが、寄生主が死に至ってしまっては自分もすぐ死んでしまうことを、やがて学習して進化するかもしれないが。)
さらに、日本で人から人への新型インフルエンザが発生したときの対応策についても、全く見解が違っていた。今、国は自治体と共同で2100万人分のタミフルを備蓄しようとしているが、そんな必要は無く(上記の理由であまり広がらないから)、全ての国民にマスクを配布して飛沫感染が防げるようにすれば十分だ、と主張されたのだ。
もっとも、その講師は政府の行おうとしている対策を全否定はしなかった。というのも、こういうことに関する政策・予算手当ては、人の命にかかわることであり、また誰にも将来予測を正確にすることは不可能であるからだ。だから政策担当者としては当然、予測が外れても後から非難されにくい政策を講じるということになるからだ。つまり、大したことにはならないと仮に政策担当者も考えていたとしても、予算がほとんど掛からないマスクの配布のような政策では、政策担当者としての「リスク」が大きすぎる、というわけである。
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