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かつてケシの栽培といえばミヤンマー。ゴールデントライアングルという言葉が思い出されていたが、状況はどうやら一変しているらしい。世界の中で今や93%の生産がアフガニスタンで行われているというのだ。しかも、一旦は2001年にタリバーン政権によってほとんどゼロになっていた生産量が、特にこの数年で激増しているのだ。この辺の統計は、国連から毎年出ているレポートに詳しいが、テロとの戦いというのは、本当はこのような根っこの部分での戦いにもっと注力すべきではないのか、という素朴な疑問も沸いてくる。
ケシ栽培をしている農家とそうでない農家の平均年収の差はおよそ1000ドルである。いろいろ複雑な要因が絡まっていようが、この1000ドルの追加の収入を求めて多くの国民がケシ栽培にも手を染めている。ようするに立派な国家産業となっているのである。それがテロの資金源になっているというのであれば、表層的な、販売ルートに乗った麻薬をインド洋上で少しばかり押収しても、どうも大勢には影響の無い「もぐら叩き」をやっているに過ぎない感がある。タリバーン自体の影響力もここへ来て盛り返しているという。インド洋の活動が効果的な対テロ作戦たりうるのか、これまではともかく、これからどうするのか。いまこそ改めて基本に立ち返った議論が必要だ。
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