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核の問題


朝鮮半島の南北首脳による会談が7年ぶりに開かれている。テレビで見る限り両国民に7年前のような歓迎ムードも無く、また両者の個人的な親密度も以前よりも下がったような印象である。また北朝鮮のキム氏は出迎えの時には登場したものの、実際の交渉開始はNo2に任せるというのは、外交プロトコルの点から韓国政府はさぞや不満であろう。しかし、今回は両国の思惑が一致してこういう会談が実現し、またこれにより朝鮮半島の核問題の緊張感が緩和されるのであれば、それ自体はわが国にとっても悪いことではないと思われる。

私も国会議員として、世界の核拡散の問題というのは強い関心と懸念を持っているが、それにしても現状は、あらためて憂慮の度合いを強めている。イラクでの泥沼化、アフガンの実態もイラクに近づいているといわれる最中、今度は核開発を巡ってイランと米国の間に緊張感が高まっている。また、原子力に関する米印協定と、それを受けたオーストラリアからの対インドのウラン輸出の可能性も、大国間の動きとして強く懸念される。当然、これらの動きは、インドとアフガニスタンとそしてイランという国々に囲まれた場所に位置するパキスタンを強く刺激することになる。

世界最先端を行くといわれるわが国の環境技術を、21世紀の国際社会で日本が生き抜くための大きな武器と位置づけていくべきであるのと同様に、世界唯一の被爆国という過去を背負ったわが国は、この核拡散の危機の排除に関して、世界各国の中でももっとも強い関心と危機感、当事者意識を持って、積極的に取り組んでいくべきであると思う。

 
   
2007年10月3日
田嶋 要
 
 


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