辞任のタイミング
イージス艦「あたご」問題に関して、防衛大臣の辞任要求の声を野党幹部が発しているが、辞任があるとしても、それは事件の真相解明と再発防止策の徹底という責任をとことん果たしてからのことであるのは、論を待たない。現時点から問題をうやむやにしないためにも、今は石破大臣の強いリーダーシップが不可欠だ。大臣は辞任のタイミングを誤ってはいけない。
ただ、私はこれまでの報道を見る限り、大臣の責任は大きいとも思っている。というのは、一般論として組織の不祥事が続き、その組織が社会から厳しい批判を受けた場合には、その組織の規律は相当程度に高まっていると考えるのが自然だからだ。たとえば、今、あの赤福餅や吉兆に、賞味期限を過ぎた食材を使いまわししたりしている可能性は極めて低いと考えられる。
本来、防衛省も、今はそういう時期であったはずなのだ。新テロ特措法を審議していたときに、さまざまに表面化した防衛省の問題、そしてシビリアンコントロールへの懸念は、幹部にGPSを付けて居場所を常時把握するところまで行ったが、肝心の職務に対する真摯な態度、規律の向上という面では、浸透していなかったということだ。その点、リーダーの責任は厳しく問われるべきである。社会保険庁同様、隠蔽体質の徹底的な、根っこからの改革をしなければならない。
2008年2月24日