身体検査
内閣を組閣する際、政権与党幹部が誰を入閣させるかの判断をする前に、その政治家が問題を抱えていないかをチェックすることを、政治の世界では「身体検査」と呼びます。特に政治とカネの問題、あるいは女性問題(男性問題?)をチェックし、大臣になった早々に野党にポイントを与えるような不都合な真実が出てこないようにするわけです。もっとも、そんな身体検査を国会議員にしなければいけないこと自体、今のわが国の権力者たちの質の低さを物語るものですが。
しかし、身体検査も情けないですが、身体検査をちゃんとやっていても、同じような問題が際限なく何度も繰り返されることは、もっと情けないことです。これはもう明らかに、そういう人でも、あるいは、そういう虞のあるような人でも、どうしても内閣に一人くらいは入閣してしまうという、苦しい党内事情が伝わってきます。要するに、これは政治家個々人の資質の問題ではないのです。異常な長期間、権力にしがみ付いてきた自民党の体質、文化そのものですから、身体検査をしてどうにかなるシロモノではないのです。
そのような自民党を救うための、残された唯一の道も、やはり政権交代です。二大政党制の方向を目指すのであれば、民主党が与党としての経験を積む必要があるのと同時に、自民党にも、正しいことをする政党として立ち直ってもらわねばなりません。そして、彼らに権力を失わせることが、身体検査よりは数段実効性のある、自民党政治の浄化になるのは間違いないことなのです。
2008年8月27日