【メルマガ】かなめーる vol.262

かなめーる

(10月23日執筆)

かなめーるの皆さま、こんにちは。たった今、一週間にわたるデンマークでのエネルギー環境視察から戻りました。今回は私の単独自費での視察となりましたが、在京デンマーク大使館や在デンマークの日本大使館のお力もお借りし、お陰さまで大変中身の濃いものとなりました。

幸福度ランキング世界一とも言われるデンマークは、他方で2050年までに脱化石エネルギーも国策として掲げ、今回様々な団体を訪問しましたが、この国の指し示す方針のもとに一丸となって挑戦を始めている印象でした。もともとは日本と同じようにエネルギー自給率が数パーセントしかなかったデンマークでしたが、オイルショックを機に(原発ではなく)再生可能なエネルギーに舵を切り、今や人口560万程度、九州ほどの面積の国に、5000箇所を優に超える陸上と洋上の風力発電を動かしています。ちなみに世界最大の風力発電メーカーはデンマークのヴェスタス社で、一昨年には三菱重工と合弁で洋上風力専門の子会社を立ち上げ、親会社は現在、陸上風力に専念しています。

昨日に私が面談したエネルギーネットという国営送電網運営会社(日本で今年の国会で実現に踏み出した発送電分離も、デンマークでは10年以上も前に完了しています)の幹部は、もともとは火力発電を動かしていた方で、丁度今の日本で起こっているような議論が20年以上も前のデンマークでもあったとのことでした。「不安定な再生可能エネルギーなんて!」という後ろ向きな議論が。でも、最後の決断はやはり政治決断。それによって完全にエネルギーのパラダイムシフトが起きたそうです。2020年までに発電の5割を風力発電で賄う。まさに、日本のいまだに火力発電をベースロード電源として優先する思考とは彼我の差があります。デンマークの背中がどんどん遠くなって行くようです。

千葉大学の広井教授のご研究によれば、ある国の「グリーン度」と、格差の小ささとの間にはかなりはっきりとした相関関係があるそうで、私もそのプロットした国別のグラフを拝見しました。国のサイズが違うからとか、他国と電力網が繋がっていないから、とか一見もっともらしい「できない理由」を並べるのではなく、常に「変革する、挑戦する」デンマークにも学び、またそうした日本になっていけるように、私も政治の場から役割を果たして参りたいと、今回の視察で改めて強く心に誓った次第であります。

衆議院議員 たじま要

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