【現地本部長日記】「子ども測定の難しさ」

掲載日:2011.06.20

お母さん方や首長さん方からの強い要望を受けて、ホールボディーカウンターによる子どもの測定の検討を鋭意進めているところですが、子ども特有の難しさも専門家から指摘されています。

具体的には、

・測定時間にじっとしていられるか、測定器を怖がってしまわないか
・大人に比べて代謝が早いために、ちゃんとした測定データが取れるか
(そもそも3ヶ月過ぎているので、半減期の短いヨウ素はデータが取れない)

従って、たとえば0から2歳児に関しては、母親と基本的に同一行動であろうと想定し、母体の測定によって子どもの被曝を推計するアプローチも考えています。
また、尿検査を積極的に行うことでデータを補強することも考えています。

いずれにせよ、既に発表がありました、一番被曝をしていた可能性の高い3地区(浪江町、飯舘村、川俣町)から、しっかりと測定を行っていく考えです。

なお、ホールボディーカウンターはあくまで内部被曝だけを測るものであること、また3.11からの(特に爆発後の)行動パターンを具体的に把握することで、実際の被曝が何日頃だったのかを把握するのがきわめて大切であること、は言うまでもありません。

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