かなめーる vol.316

掲載日:2019.12.10

 第200回となる節目の国会が昨日閉会いたしました。憲政史上初といわれる野党の側からの40日間の会期延長を申し出ましたが、与党の同意を得られなかったためです。結果として、辞任した2人の大臣も、桜を見る会の当事者である安倍総理自身も、国民に納得のいく十分な説明責任を果たすこと無く年を越すことになりそうです。

 さて桜の季節と言えば受験生を思い出す人も多いと思いますが、この国会では大学受験生の英語や国語、数学の試験制度について受験生に多大な苦痛を与えるような制度改悪がなされるところでありました。多くの高校生も国会に駆けつけ悲痛な声を上げてくださいました。受験生らと一体になった野党の取り組みにより、英語の制度改悪は断念され、国語と数学に関してもその可能性が濃厚です。

 ところで、今日もこの季節としては平年よりもかなり暖かい12月の日です。桜の開花もまた季節はずれの時期に始まるのかもしれません。世界では地球温暖化に対する危機感が大変に強まっており、スウェーデン人の若き環境活動家グレータ トゥーンベリさんの言動が注目されています。日本でも先進諸国に大きく遅れて来年の7月からレジ袋の有料化が始まるようでありますが、これはほんのささやかな始めの1歩に過ぎません。

 今年は台風15号を始め千葉県も大変な自然災害に見舞われました。瞬間最大風速57.5メートルで千葉市に上陸をした台風15号も、その破壊的な威力は日本近海の海水温の上昇がもたらしたものだと報道されています。温暖化対策は待ったなしです。来年は、日本全体の1割の温室効果ガスを排出していると言われる千葉県から率先して、新しい生き方暮らし方を提案していければと思います。

 今年も1年間お世話になりました。今年も残すところあと半月となりましたが、来年は夏にオリンピック・パラリンピックを控えながら政治は激動の1年になることが予想されます。地元地域をしっかりと回り、英気を養って1月に始まる第201回の国会に備えたいと思います。かなめーるの皆様には、お一人お一人が良いお年をお迎え下さいますようお祈り申し上げます。

衆議院議員 たじま要

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