衆議院規則によれば、採決は起立式が原則である。ただし出席議員の5分の1以上の要求で記名式にすることになる。確かに私が出席した数少ない経験でも記名式はほとんど無かった。
イラクへの自衛隊派遣に関する国会承認の方法が、与野党の話し合いにより記名採決となりそうだ。これにより、造反者を記録に残し、自民党として処分をしようとするものだ。実はこれには伏線がある。昨年7月に成立したイラク特措法は、衆議院が起立式で採決された。民主党は反対したが、賛成多数で可決された。その際、自民党で引退した野中広務元議員と古賀誠議員が、無記名式の採決方法(つまり起立式)に反対して、採決前に本会議を途中退席したのだ(他に自民党退席一名、反対一名)が、記録に残っておらず自民党は処分できなかった。
今回も自民党議員の造反がうわさされている。元政調会長の亀井議員は去年のイラク特措法には賛成したが、現在のイラクの状況が問題だとして派遣には反対するといううわさ。また元幹事長の古賀誠議員と加藤紘一議員も反対するのではないかと言われている。それに対し、安倍幹事長は造反者に厳しい姿勢で臨むとしている。いわゆるこれら自民党大物議員の造反の可能性は、今回の自衛隊派遣がいかに様々な問題をはらんでいるかを示唆している。
| |