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逃げない資産

 

9月7日の読者からのご意見欄に、20代の会社員の男性から「千葉のアクセス環境
と都市開発」というタイトルのご意見を頂いた。私がどう思うかという意見を求めら
れているので、ここに記したい。実は、全く同感である。その男性が書いているよう
に、私も千葉市の臨海部の風景と横浜市のそれとをよく比べてしまう。一言で言え
ば、横浜のそれは人にやさしい。一方、千葉のそれは人を遠ざけている。そんな感じ
だ。世界各地の海に面した都市には、決まって洒落たレストランの並ぶ人の集るエリ
アがあるものだ。シンガポールでも香港でも、もちろんサンフランシスコでもニュー
ヨークでも。それが全く無いのが千葉である。交通網のアクセス環境も確かに悪い。
私は千葉駅から徒歩圏内に住んでいるが、京葉線は遠い存在である。モノレールも気
が重い。それだけではなく、あのモノレールの鉄の塊が、千葉駅を出て見上げた時の
空を、実に重苦しく狭いものにしている。千葉は都市計画、道路計画がむちゃくちゃ
だと何度も聞かされたが、それは残念ながら千葉駅に降り立ってすぐに実感できてし
まうのだ。

それはそれとして、でも私は結構千葉に楽観的でいる。海という自然の資産は逃げて
いかない。千葉市だけではなく、千葉県全体が(埼玉県などから見れば)断然恵まれ
ている。これまで余り上手くその資産を生かして来ていなかったのであれば、まだま
だ千葉はどんどん良くなるという風に考えている。言ってみれば、千葉の政治風景と
同じである。今が「底」だと思おう。あの、パッとしなかった名古屋だって、トヨタ
が景気が良いからか、最近はやけに垢抜けてきたではないか。だが、いずれにせよ、
一朝一夕には行かない。一昨日の日記にも書いたが、要は人材である。世界の色々な
ところを見て、想像力たくましい人材である。千葉っ子に勇気をくれた千葉経済大学
付属高校ではないが、千葉をもっともっと良くするために、人材を外から引っ張って
来たっていいのだ。


 
   
2004年9月9日
田嶋 要
 
 


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